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熱帯植物アカザカズラ、オカワカメ、雲南百薬: 白い花が咲いた

2020年10月09日 12:00 | コメント/トラックバック (0)

インドネシアから持ち帰った植物
アカザカズラ、別名オカワカメ
3年目にも花が咲きました

2020年10月9日

3年前(2017年)にインドネシアから持ち帰り、信州松本で育てているアカザカズラ(雲南百薬、オカワカメ、インドネシア名:Binahong).
2020年9月より花が咲く兆候が見られ、本日雨の松本で5~6部咲きとなりました。
また、小さいながらもムカゴもつけています。
現在室外で育成中ですが、葉が枯れることには室内に移動し、越冬させます。

室内でも育てていますが、花が咲く気配はありません。


2020年10月9日撮影、於信州松本


アカザカズラ

原産地:熱帯アメリカ
学名:Anredera scandens, 
           Boussingaultia cordifolia Ten.
インドネシア語:Binahong
英語:Madeira vine, Mignonette-vine
日本名:アカザカズラ、別名マディラカズラ、オカワカメ
用途:葉を野菜、塊茎(かいけい)も食用

2018年11月13日
昨年植え、室内で育てたものには花が咲かず。
本年3月に苗から鉢植えし、安曇野にて室外で育てたところ成長は著しく、アカメガシに蔓が巻き付き2m以上にも伸びました。

10月21日、アカメガシの頂上に白い花が咲いているではありませんか。
当初はアカザカズラの花とは知らず眺めていました。
アカメガシの定例の剪定が10月末に行われ、蔓が切られていたのことから、初めてアカザカズラの花と分かった次第。
期待していなかったので、嬉しさこの上もない。


10月21日、アカザカズラの白い花


10月27日、蔓についていた花とむかご

白い穂状の集合花は繊細で可憐である。
根本側から白い花は褐色になり、枯れている。

食用として利用される葉を生のままで食したが、食感として粘りがあり、特段苦み等はなく生食でも問題ないと思う。
オカワカメという表現は、的を得ているようだ。

現在は蔓を茎部分で切り落とし、大きな鉢で越冬状態にしている。
厳冬の信州で越冬できるか確認したい。

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熊本大学薬学部の薬用植物紹介
http://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/flower/H2610.html

アカザカズラ Boussingaultia cordifolia Ten.
ツルムラサキ科(Basellaceae)

 
今月(10月)は南米熱帯地域原産の薬草・食草のアカザカズラです。

アカザカズラ(藜蔓)は、別名、雲南百薬(うんなんひゃくやく)、オカワカメ、マデイラカズラ等と言われ、沖縄で民間薬・食用として用いられています。
高さ2m~10mの蔓性の多年生植物で、地下は肥大した根茎があります。
茎を挿し芽しても繁殖します。
ハート形をした葉は肉厚で光沢があり、切ると粘りがでます。花は9月~10月にかけて、10~30cmの穂状の集合花(写真左)を多数つけ、穂の根元から順に咲きます。
花の大きさは5mm位で最初は白色ですが、受粉すると黒くなりほのかな香りがします。
果実はできず、沢山のムカゴをつけ増殖します。

沢山の薬効があることから,中国の雲南省で「百薬」と名付けられたことから「雲南百薬」と呼ばれています。
葉にはマグネシウム、カルシウム、亜鉛のミネラル類、ビタミンA、葉酸などのビタミン類が多く含まれていると言われています。

効能としては狭心症、腎臓・膀胱の病気、便秘、ガン、骨や歯の形成、アレルギー、骨粗鬆症、気管支炎、胃潰瘍、高血圧、心筋梗塞、免疫力増強等々と何でも効くように記されています。
しかし「ブラジル産薬用植物事典」には、収斂剤として内出血に用い、また気管支の病気や眼炎に用いるのみとあります。
さらに、糖尿病、自律神経失調に良いなどの記載も、インターネット上で認められます。

また、中国の本には、藤三七(トウサンシチ)とよび、病後衰弱を治すと記されています。
栽培は日本全国で行われていますが、南の方が適していようです。

先日富山大学薬学部薬用植物園でも見かけました。冬、路地に植えておくと地下茎が腐り枯れるので、11月には地下部を掘って温室に保存するそうです。
沢山のムカゴが付き、そのムカゴから葉と花が出ていました。すごいiPS細胞(写真右)ですね。
熊本大学薬学部の薬用植物園では、管理棟の日除けのトビカズラの棚に一緒に伸び、今年は2階の屋上まで届き(写真中央)、10m近くになり、9月に入り日当り良い部分で花を咲かせ、10月初めは、淡い香りがしていました。
周りからウスキモクセイの香りもしますので、その匂いにかき消されているようです。
花は少し黒くなってきましたが、後2週間位は楽しめそうです。

効能
上記の熊本大学薬学部のサイトで紹介されているように、多くの効能が知られています。
インドネシアでの特殊な効能と使用法は、にきび、ざ瘡、湿疹、かゆみ治療に、葉の水抽出液を飲用あるいは皮膚に塗ります。

食用
日本では一般的ではありませんが、オカワカメと言われるように、食用にもなります。
このようなサイトを見つけました。
http://www.imgrum.org/media/1545704496758610707_25598786
http://www.imgrum.org/media/1626607703409200605_4028405695

栄養価の高い葉で茹でてるか油炒めで食べますが、肉質の葉はワカメの食感に似ているようです。

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信州で育てる
日本全国どこでもすでに植え、育つようですが暖かい気候が適しているようです。
ムカゴから成長した小さな苗を持ち帰り、しばらく信州安曇野の我が家の庭で時折水をやって様子を見ていました。
根付いた様なので、寒くなる前に事務所の室内、できるだけ陽が当たる窓際に置いています。

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2017年11月

成長はすこぶる早い。
つる上に伸びるため、添え木に巻き付けて育てています。

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2018年1月26日

 DSC_4643

根茎部がいぼ状に肥大している

DSC_4645

塊茎を認める

DSC_4646

ハート形~丸形の肉質の葉

今後の成長が期待でき、本年10月ごろに白い花が咲くのを期待します。
(残念ながら室内栽培では花は咲きませんでした)

お問い合わせ
mk-info@thisismk.co.jp

 

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