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パプア桃源郷の先住民ダニ族の文化とブアメラ

2016年05月17日 09:38 | コメント/トラックバック (0)

神秘の赤い果実ブアメラ
それはパプア先住民6万年の健康の秘訣
その秘密は新しいプロビタミンA、ベータ・クリプトキサンチン
ダニ族の文化は特異であり、我々の祖先を彷彿させる
ブアメラはダニ族の必須栄養機能性食品

約80年前に初めて世界に紹介されたバリエム渓谷のダニ族の分化は、海と共に暮らすパプア人とはかなり違うようにみえる。
3万年前に海辺から高地に移動後、地球温暖化により森林は生い茂り高地は隔絶されてしまった。
15世紀からの植民地によるヨーロッパ文化の影響を受けず、まさに6万年前の人類の生活様式を引き継いでいるように見える。
紹介された当時、ダニ族は新石器時代そのままであったと報告されています。
しかし、パプア先住民は海から隔絶したとはいえ、農業を発展させバリエム渓谷だけでも5万人の人口を擁する独自の文化を今なお守っている。
弓と矢の部族闘争、家父長による統治、家族や隣人愛、地域社会の強い結束、弱者への配慮、男女とも喫煙やビンロウジュ好き、ホナイという独特の住居は塀をめぐらし庭は清潔、家族が死亡する度に女性は指を切断し死者への尊厳、尊敬された人物のミイラ化、貴重な豚は弓で賭殺など、伝統的な分化を継承し合理的な思考と実践で日常生活が営われています。
思考、行動や精神的分化面において、日本人と相通じるものがあり親しみを覚える。

何でも試してみたい好奇心から、先住民の家屋ホナイに宿泊したことがあります。
ホナイは高床式の屋根と壁は干し草でできており、10平米程度の円形の家屋に入るには4~5段の階段を上る。
中心に炉があり、その上は中2階となっている。
床には干し草が敷かれ、僅かの薪を与えられ炉で暖をとったが、静けさが増すに連れ寒さが厳しくなり、朝方は強烈な寒さに襲われた。
長袖・ズボン姿であったが簡易な寝袋も役に立たない。

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真夜中であったが静寂をついて太鼓の音がどこから鳴り響いてきた。
ホナイの炉の僅かな灯りを頼りにホナイを抜け出すが、どこにも灯りは見えない。
ただもの寂しげな太鼓の音。死者を弔っているのか、何かの合図なのか?

スライド1

パプア高地の先住民は、少なくとも3万年前に海辺からマラリア感染の危険のため高地に避難したと考えられています。
動物性蛋白源である有袋類の狩猟が底をついた後は、ブアメラは微量栄養素の補給と動物性脂肪に代わる貴重な果実となっている。
実際、微量栄養素としてβ-クリプトキサンチンなどのカロテノイド、ビタミンE、ビタミンKや植物ステロールなどが含まれる貴重な果実。
ブアメラオイルの脂肪酸組成は人間の体脂肪のそれとほとんど同じであり、動物性脂肪をブアメラから摂取しているのでしょう。

ダニ族の主食はヤム、タロやサツマイモの根茎類、それらのツルや葉であり、基本的に蒸し焼きにして食べる。
一年に2度しか収穫できないブアメラは、料理の貴重なソースとなり家族全員でたっぷりと微量栄養素を摂取する。

ブアメラは動物の骨で作ったナイフで長軸に半分に割り、芯を取り除き、バナナの葉で覆って蒸し焼きにする。
そして手で揉んでパルプ(ソース)を作る。

近年ブアメラを住居敷地内に植えることが盛んになり、ホナイの傍にブアメラのこんもりした木々の風景が多くみられる。
支柱根や小枝を切り落とし、挿し木により容易に増やすことができるが、果実収穫までに数年がかかる。
ある地域では山地に多数のブアメラが植林されていた。
言うまでもなく、無農薬・無化学肥料の自然栽培で、国家の有機農産物の認可制度とは無縁である。

ブアメラは貴重な換金できる栄養果実です。
乗合バスの屋根にブアメラを載せ、バリエム渓谷一番の都市ワメナの市場に向かうダニ族には笑顔がみられる。

スライド2

(株)エムケーラボラトリーズ
顧問 西垣敏明、医学博士、薬剤師

Dr.Nishigaki in Papua with Wakil

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