ニームケーキによるりんごの白モンパ病防除・予防実証試験（３）

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ニームケーキによるりんごの白モンパ病防除・予防実証試験（３）

2017年06月20日 15:02 ｜コメント／トラックバック（0）

りんごの大敵、白モンパ病の防除・予防対策
ニームケーキによる実証試験実施中

りんご農家の大敵モンパ病

ごく最近耳にしたモンパ（紋羽）病菌による深刻なりんごの被害が、信州安曇野で起きています。
モンパ病に罹患すると、りんごの木、特に矮化りんごの木が枯れてしまいます。
りんご農家にとっては大きな被害。
このモンパ病が密かにりんご農園を犯しているようです。

モンパ菌病とは？

農作物を始めとする植物の病害のひとつ。
モンパ病の病原体は、土壌中生息する糸状菌（真菌、かび）であり、紫モンパ病菌と白モンパ病菌の2種類があります。

1891年に日本では紫モンパ病が、桑の被害として初めて報告されました（Tanaka N.).
病原体の子実体（きのこのようなもの）が、フェルトのような様相を呈し、当時日本で一般的であった綿織物の紋羽織（紋羽という織物）に因んで紋羽病と名付けられたようです。

1901年にはぶどう、桑、茶樹の病害として、白モンパ病が報告されています（野村）
白モンパ病は、白い菌糸が根の病巣部に蔓延することを特徴とします。

紫モンパ病菌病も白モンパ病菌病も糸状菌に含まれるが、別種の種類（属）です。

白モンパ菌は、日本国内外に広く分布し、多くの草本・木本植物に対して病原性を示す極めて多犯性の菌。
梨、りんご、ぶどう、びわなどの果樹類に大きな被害を与えています。
白モンパ菌は、宿主植物の根上を菌糸束によって伸張した後、根組織に侵入して腐敗させます。
果樹類の根では、木質部をも侵害し腐朽させます。

ニームケーキがりんごの白モンパ菌病に効果があるか？

昨年より、信州安曇野の信州リンゴ園の協力を得て、ニームケーキの白モンパ菌病への効果を確認する試験を開始しました。
確かに被害は深刻で、数本のリンゴの木で白モンパ菌を確認しました。
下記を参照してください。

りんごのモンパ病はニームで治療できるか？
ニーム・ケーキによるりんごの白モンパ病防除・治療実証試験（１）
ニーム・ケーキによるりんご白モンパ病防除・治療実証試験（１）ー途中観察
 ニームケーキによるりんごの白モンパ病防除・予防実証試験（2）

小規模確認試験（2017年6月18日）

4種類の実験を行っています。

①白モンパ菌病リンゴの治癒効果
　既に白モンパ菌病にり患していると思われるリンゴの木2本に本年より」ニームケーキペレットを施肥。

白モンパ菌病に侵されている可能性のリンゴ
葉の色が薄い緑
木の衰弱を抑制のためにリンゴの実は摘果されている

このリンゴの木も白モンパ菌病にり患している可能性が高い

②白モンパ菌病にり患した土地への効果
　昨年白モンパ菌病にり患し伐倒した土地に、本年にリンゴ苗を植えるとともにニームケーキを施肥。

③白モンパ菌病にり患した土地への効果
　昨年白モンパ菌病にり患したリンゴの木を伐倒し、ニームケーキを施肥し、本年度新たに苗を植えるとともにニームケーキを施肥。

④白モンパ菌病のない土地への効果
　今までリンゴの木を植えていなかった土地に、本年ニームケーキを施肥し苗を植えた。

注目すべき報告
同時期に別のリンゴ農家が白モンパ菌病にり患した土地に、今春３本の苗木を植えたが白モンパ菌病により枯れたとのこと。

ニームケーキは、放線菌の増殖を促すことが知られています。
有効成分のアザディラクチン他天然テルペノイドによる効果かもしれない。
NPK=５：１：１の肥料としての効果も見逃せない。

あらゆる種類の糸状菌にニームケーキが奏功するかは不明です。
りんご、梨、ぶどうなどの果樹、アスパラガス、さつま芋、じゃがいも、セロリなどの連作障害でお困りの方には、一度ニームケーキを試されては如何でしょう？

ニームケーキ・ペレット
1袋、10㎏：3,078円（税込）
お買い得な2袋、20㎏：5,400円（税・送料込）

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