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キャッサバ日記:厳冬の信州で

2017年01月27日 17:00 | コメント/トラックバック (0)

日本でキャッサバが成長するか挑戦
キャッサバ日記の開始(2016年6月4日)

植え付け後の成長日記

8ヶ月目の厳冬の中で(2017年1月15日)

キャッサバを植えてから8ヶ月。
インドネシアのアチェから導入したGayo種は、木の生育は良いものの芋は期待に反して小さいものでした。
よって、5本中2本をそのままにして、信州の厳冬でどのように過ごせるかの検討課題にしました。

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木の上部は枯れてしまっている


残念ながら、木の上部分の枝は枯れてしまっています。
幹は褐色を呈し、まだまだ生き残っているようです。
芋の掘り出しは行っていません。
凍結しているのか、或は土中で生き残り、春を待っているのか?

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雪の中のキャッサバ

5カ月の収穫(2016年11月5日)

キャッサバの木を植えてから、ちょうど5カ月。
信州安曇野は既に秋が過ぎて冬に向かっています。
霜予報もちらほら出始めていますので、この辺りで収穫を。

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樹高が低くAche種の芋は、樹高が高いGayo種に比べて芋は大きい。
種類による違いか、Gayo種は収穫により時間を要するものかは不明。
初めての試みであり、思考錯誤が続く。

Ache種
樹高は前と同じ。
軽く土を掘ると期待より小さいものの、成長が確認できたため収穫することにする。
収穫すると1本の木より10本の芋が成長し、太い物では径5~8㎝程に。
芋は様々な料理に使用しました。
幹は来年の種用として1mほど地下に米がらとともに保存。

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Gayo種
Ache種より樹高があり、大きな芋が期待し掘ると非常に細い芋。
2本掘っても同じように細いため、2本を残して中止。
残り2本は、できるだけ収穫を遅らせるか、厳冬に対してどのような運命を辿るか確認することにする。
幹から15本ほどの芋がつき、Ache種より多収穫できる種類のようだ。

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今は食用にしないで、幹とともに来年用に米がら内に保存することにする。

約4.8カ月後(2016年10月27日)

Ache種、Gayo種とも前回と変わりなく成長しているように見えます。
ただ、信州の寒さを象徴するかのように、木の頂部の新しい葉は寒さのために褐色に変色していました。
霜が降りた時もあったように思われます。
Gayo種には来年のための種が実り、来春には種から育てる挑戦も行ってみたいものです。

もうしばらく様子をみて、キャッサバ芋を掘ることにします。

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左の背の低いキャッサバがAche種、右の高いのがGayo種

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Ache種

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Gayo種

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葉は寒さのために褐色に

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Gayo種には種が

約4.5ヶ月(2016年10月16日)

Ache種
前回と変わらず、丈の伸長は見られない。

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Gayo種
キャサバ芋のでき具合を見るため、倒れたGayo種の1本を試し掘りしてみました。
地上のキャッサバから想像できないほど、幹の部分は成長肥大しています。
幹からは多くの根が張り、一部は径5㎝程に肥大し芋となっている。
さらにその芋から根が伸張し、小さな芋ができているが径1~3㎝程度。
比較的やわらかい芋の部分を収穫した。
柔らかい部分を焼いて食べて頂いたが、さつま芋より甘くて美味しいとのこと。

今回収穫のキャッサバはまだまだ細く、インドネシアでは9~12ヶ月育ったころ収穫することを考えると、栽培期間は短く、また気候的にも寒いので仕方のないことである。

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栽培4.5ヶ月で試しに収穫したキャッサバ

主たる幹と青い横枝は、来年の挿し木用に保存することにした。
信州の厳冬を如何に凍らせずに越冬させる工夫を模索中です。

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来年の種木用に保存する

約4ヶ月後(2016年10月10日)

9月23日の観察は行いましたが、しばらく留守にしていたため、成長記録は4ヶ月のものに致します。
2週間の留守の間に台風18号による強風が信州を襲ったとのこと。
多くのりんご農家は大打撃を受けたことも、帰国後知りました。

インドネシア滞在中は、酒の肴にキャッサバの揚げ物を食べ、またキャッサバチップも欠かせない食い物。

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キャッサバの揚げ物7個、豆腐揚げ4個、さつま芋2個
80円也

我がキャッサバも被害を受け、2m以上に成長したGayo種の最も外側の木が倒れてしまいました。
畝に植えていたため、根の張りが弱く、そして枝や葉が茂り重く、風の影響を最も強く受けたようです。
枯れてはいませんので、そのままにしておきます。

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最も左のキャッサバの木が倒れている

Ache種
樹高は低いまま。
枝、葉の成長は良い。
幹はやや木を思わせる色に変わってきている。

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横枝が多い、来年は初めから切り取ることに

Gayo種
5本中1本の木が台風によって倒れてしまった。
枯れてはいないので、添え木をすることなく放置することにした。
総ての木とも2m強で成長は止まっているようであり、幹は4~5㎝と太く幹は褐色を呈している。
今回、根に近い枝木は折って取り除くことにした。

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インドネシアのキャッサバの栽培方法

インドネシアでは木の下の枝は成長とともに切り落とし、栄養物が根茎部分に溜まりやすくすると思われる手技に倣ったものです。
早くこの手技を採用すべきだったが、インドネシア人がその様にすべきでないと云ったため従ったのだが、どうも間違った知識だったようだ。

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地面に近い横枝を取り除きました

キャッサバの葉を提供
今回のインドネシア出張中にキャッサバの葉の料理を食べたが、インドネシアでは常食になっているようだ。
在日のインドネシアの友人が葉を所望してきたので、本日送って上げた。
日本では入手できない貴重な、そして懐かしい味を味わっていただければ幸いです。

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左の皿、魚の左上がキャッサバ葉の料理
パダン料理

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スマトラ出身の友人に送ったキャッサバの葉

3.5 ヶ月後(2016年9月17日)
信州は完全に秋、最高温度は25度そして最低温度は15度程度にまで下がってきました。
融点25度のエクストラ・ヴァージン・ココナッツ・オイル(EVCO)台所のコーヒーメーカのそばに置いていますが、塊始め白い塊が浮いています。
毎朝、EVCOをおおよそ5mLをコーヒーに加え、乳び状のコーヒーを飲んでいます。

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南国の植物は寒さが大敵。
3.5月目のキャッサバの成育状態が心配になっています。

Ache種
寒さにめげず、1m弱の高さまで育っています。
葉の成育に問題なく、短い幹は少し茶色になってきています。
今回初めて気が付いたのですが、Ache種のキャッサバの小枝は緑色をしています。
一方、下に示すようにGayo種の小枝の色は小豆色。

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左がAche種、右がGayo種

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小枝は緑色

Gayo種
成長しています。
5本とも2m以上の丈に伸び、今回幹の下部にある小枝は取り除きました。
小枝の色はAche種と異なり小豆(あずき)色。
幹の色はまだ緑色をしていますが、2cm以上のしっかりした木の様になってきています。

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嬉しいことに、Gayo種のキャッサバに花が咲きました。

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キャッサバの花、5弁の先端はピンク色となりめしべ・おしべとも黄色
種子まで成長するか?

3ヵ月後(2016年9月2日)
キャッサバの木を植え付けてから、3ヵ月経過しました。
8月の猛暑と適度な降雨と毎週に水やりで、順調に成長しています。

今回は、スマトラ、アチェ州出身の信州大学医学部留学生の指導を受けて剪定を行い、今後の注意・指導を戴きました。
少ないが大きな芋、小さいが多数の芋の収穫方法を教わり、来年に応用、期待する。

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左がAche種で海辺に近い暖かく降雨に恵まれた地域でで栽培
右がGayos種で高地のやや気温が低い地域で栽培


Ache種
順調に生育しており、9葉の葉が生い茂っている。
ただ、背丈は先週と比べて明確には伸長していないようである。
幹の近い枝が3本出ているうちの1本を取り除く。

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Gayo種
順調である。
一部根元近くの小枝は枯れている。
指導のもとに幼弱な小枝や3本にわかれている枝の1本は取り除く。
今回、1本の根を掘り、根茎部の成育状態を見たが、ノニ張りは良い物の芋としては成長していない。
残念であるが、今後2ヵ月成育させるので立派な芋ができていることを期待する。

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根は太くない

12週後(2016年8月25日)
しばらく日本を離れていたので、帰国後ただちに観察を行った。
台風の影響、夕立ちの有無はどうだったのであろうか?

Ache種
順調に成長し、50㎝程の背丈になっている。
葉は9分葉のものが多い。

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 左2本がAche種、右はGayo種

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Gayo種
約2mに成長。
幹も太くなっているが、褐色の木の様にはなっていない。
夏は過ぎていくが、いつまで成長するのか、非常に心配です。

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10週後(2016年8月13日)

暑い日が続き、キャッサバの成長に最高の環境となっています。
ただし、夕立ちが少なく水を十分に与えることができていません。

Ache種
順調に生育し、今や50㎝位の丈になりました。
Gayo種に比べると成長が遅く、信州には向いていないのかも知れない。

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手前の2本がAche種、後方はGayo種

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葉は7分様になっている

Gayo種
丈は1.5m以上。
幹は径2cm以上の太さになっているが、まだ青みが残り成熟したキャッサバとはいえない。
どのような形で巨大なキャッサバ根茎が成長しているのか疑問である。
掘り起こすのが楽しみである。

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1.5m以上の高さに成長

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幹は太くなってきているものの青みが残る

8週後(2016年7月31日)
梅雨が明け、夕立ちの所為で水やりに心配はなくなりましたが、それでも毎週日曜日にたっぷり与えています。
問題なく成長しています。

Aches種
5葉だと思っていましたが、成長した葉は7葉になっていました。
成長に伴い葉の分葉は増えるものであり、Gayo種と異なるものではないようです。

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Gayo種
順調に成長しています。
驚くことに、葉の分葉が7葉で終わりと思っていましたが、9葉のものが認められました。
成長につれ分葉化が進行するようで、11葉のものも出現するかもしれません。

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7週後(2016年7月24日)
既に夏の気候です。
Ache種もGayo種も順調に生育しています。

Ache種の葉は5葉、Gayo種は7葉であることが確認できました。
同じアチェ州で植えられているキャッサバでも、異なる株であるのに驚き。
紹介してくれたアチェ出身の留学生もこの違いを知らなかった。

Ache種
3本中2本が成育中ですが、Gayo種に比較して生育は遅い。
スマトラ島の低地に育つため、より高い気温を好むものと思われます。
葉は5葉。

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Gayo種
最も成長しているキャッサバは、7~80cmの高さに。
疑問が生じています。
植え付けたキャッサバの節より木が成長しているのですが、根茎はどのように成長しているのか?
比較的気温の高い9月末まで栽培し、根茎部を掘り起こす予定でそれまで疑問はそのままになります。

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6週後(2016年7月16日)
1日早いが、庭仕事のついでにキャッサバの観察に。
Ache種、Gayo種とも順調に生育しています。
発芽しないAche種の木を引き抜いてみると、節にふくらみがありません。
発芽しないでしょう。しかし、木の端より小さな根が数本生えてきています。
埋め直し、成長を見続けていくことに。

Ache種
分葉は可也大きくなっていますが分葉は5葉で停止しています。
3葉の葉はあるが、7葉のものは見られない。
成長は遅く、7葉ではないことからGayo種とは異なる株と思われる。

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Gayo種
順調に成長し、真夏のように気温が非常に上がった日には成長が早いと、他の管理人の観察。
大きい物では50㎝以上の高さになっている。
勿論7葉まで成長。
主幹と小枝との間から新しい葉が出てきている。
これは、まぶくべきかどうか思案中。

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5週後(2016年7月10日)

Ache Cassava もGayo Cassavaも順調に生育しています。

Ache種。
発芽しなかった1本は、今週も発芽しません。
この木は恐らく発芽しないでしょう。

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Gayo種の成育は順調で、大きいものでは50㎝ほどの高さになっています。

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キャッサバは7分葉で完結
キャッサバの葉は美味しく頂けますが、発芽後2ヵ月位のものが美味といわれています。
キャッサバの葉を詳しく観察してみました。
最初は2分葉で発芽しますが、1分葉増えて3分葉の葉となります。
その後、1分葉が追加され4分葉に、そして5分葉、次いで一機に7分葉の成葉となります。
9分葉の葉にはなりません。

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4週後(2016年7月3日)

Ache Cassava種は3本中2本のみ発芽し、明らかに葉の伸張が認められました。
1本は深く植え込んだために、木が腐ってしまった可能性があることより、少し引き出しておきました。

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Gayo種は、発芽していなかった1本も発芽。
5本中全例が発芽。
順調に大きくなっています。
これから1カ月後には、葉はアチェ料理に提供することができるでしょう。

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3週後(2016年6月26日)
Ache Cassava種3本の内2本に発芽がみられました。
気温の上昇により発芽が促進されたようです。

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Gayo種は、5本中4本で2週目に発芽が確認されていましたが、本日葉の伸張が著しいことを確認しました。
恐らく、キャッサバが収穫できるでしょう。

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2週後(2016年6月18日)
Ache Cassava種、3本の発芽はありません。
水はけが悪く、挿し木自体が生涯されたのかもしれません。
土中の挿し木を調べてみると、節に丸みを帯びた部分も認められもしかすればまもなく発芽が期待できます。

一方、Gayo種は、5本中4本で生き良い良く葉が伸張しています。
元の木のように成長することが期待できます。

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1週後(2016年6月12日)

Ache Cassava種には変化はありません。
Gayo種(比較的高地で降雨量が多い土地で栽培)では、5本中3本に緑色の新芽(あるいは淡黄色の芽が緑色)が出てきました。
Gayo種は、梅雨で気温が30度にまで上昇した安曇野の地に合っているのかも知れない。

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キャッサバとは?
学術名: Manihot esculenta/utilissima
邦名:キャッサバ
英名:Cassava, Manioc, Tapioka plant
熱帯アメリカ原産、草本性低木(2~3m)

根は円錐形塊状、10~15本に分枝、でんぷんに富む。
アフリカなどの種類はBitter cassavaであり青酸を含み、でんぷん製造にのみ使用される。
インドネシアではSweet cassavaででんぷん製造、油揚げやチップなどの食品として使用。
タピオカの水不溶部は、タピオカミール(Tapioka meal)としてでんぷんを含む動物用飼料として有用。

tapioka

キャッサバ畑、ボゴール

キャッサバ日記のキャッサバは?
インドネシア、スマトラ島最北西のアチェ州産。
アチェ産の2種類のキャッサバを選んでいます。
インドネシアの熱帯気候と土壌や日本の環境にどちらが適しているのか、確認の意味もあります。

①Banda Ache種
 降雨量が少ない低地で栽培されているもの。
②Gayo種
 降雨量が多く、比較的高地で栽培されているもの。

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スマトラ島アチェの2~30㎏のキャッサバ

安曇野で栽培開始
6月3日に持ち帰った2種類のキャッサバの30㎝長の木。
既に木の節から芽が出ているものも。
一部は静岡県御前崎市のキャッサバ栽培農家に栽培試験を依頼しました。
残分を安曇野の畑に植えました(2016年6月4日)。

先ず、キャッサバの芽が上方に向いている方が上、反対が下であり斜めに切り落とす。
植えるまで水に漬けておく(約1時間)。
次いで、幅1m、高さ50㎝程度、長さ7~8mの畝を作り、マルチで覆う。
マルチは稲わらで抑える。
マルチを70~80㎝間隔に穴を開け、たっぷりと水やり。
斜めに切り落とした側から20㎝程度、土に45度の角度で差し込み植える。
再度水やり。

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キャッサバ(写真下)はヴァージン・ココナッツ・オイルで揚げると
ホックホックとした味でジャが芋やさつま芋以上の味

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