NEWS

カテゴリ: EVCO >エクストラ・ヴァージン・ココナッツ・オイル >中鎖脂肪酸 >原料 >武庫川女子大学薬学部 >脳卒中

EVCOの話(3):脳卒中寿命延長作用

2010年07月15日 11:42 | コメント/トラックバック (0)

エクストラ・ヴァージン・ココナッツ・オイルの脳卒中延命効果

試験方法:
遺伝性に高血圧次いで脳卒中で半年以内に死亡するSHRSP(自然発症高血圧・易脳卒中発症)ラット、雄6週齢を実験に使用した。
エクストラ・ヴァージン・ココナッツ・オイル(EVCO)と市販のショートニングを餌に10%の割合に混じて、自由に摂取させた。
EVCOもショートニングも与えない対照群ももうけた。
毎日動物の状態を観察して、脳卒中の発症日と死亡日を確認した。

試験結果:
無処置対照群は、60日ごろから死亡が見られ100日目には全動物が死亡した。
ショートニングを与えたラットは50日ぐらいから死亡が発現し、115日には全例が死亡した。
一方、EVCOを与えた動物の死亡発現は、無処置対照群やショートニングを与えた群に比べ遅く、90日ぐらいからであった。
すべての動物の死亡も130日ぐらいと遅かった(図参照)。


黒:無処置対照  青:ショートニング  桃色:EVCO

与開始後の平均死亡日は、無処置対照群:77.4日ショートニング群:89.0日EVCO群:104.3日であった。
EVCO群の平均死亡日はショートニング群に比較し、統計学的な有意差(p<0.05)を持って延長した。

考察:
ショートニングの原材料は不明だが、一般の食用油の賞味期間の延長と菓子製造に利便性を持たせるために、長鎖かつ不飽和脂肪酸に水素添加したものである。
水素添加によって脂肪酸の立体構造は天然型のシス型からトランス型に変化している。
トランス脂肪酸混入の食用オイルは動脈硬化、心臓疾患、肥満、アレルギー、乳がん、糖尿病などを惹起すると考えられている。よって、トランス脂肪酸を含有する食用油およびそれらを使用した食品の規制は、日本を除く先進国で実施されている。

SHRSPラットの平均死亡日は、ショートニングを与えた群はEVCO群に比べ明らかに早く、EVCOの脳卒中に対する寿命延長効果が明かであった。
EVCOはトランス脂肪酸を全く含まず、中鎖脂肪酸含有量は64%、長鎖不飽和脂肪酸量は6%程度である。
EVCOの脳卒中に対する寿命延長効果の作用機序については、今回の試験では明らかでない。
しかし、オイルを構成する上述の脂肪酸組成が寿命延長に関与していることが強く示唆される。

コメントをどうぞ

NEWSTOPへ M&KぶろぐTOPへ

Feedを登録して情報をすばやく取得!

Feedを登録
Twitter
    follow me on Twitter
    Twitter Facebookでも情報をご覧いただけます。

    このページのトップへ