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パプア島の「蟻の巣」(Sarang Semut): 乳がん, 子宮頸部がんに朗報

2021年11月16日 18:00 | コメント/トラックバック (2)

進行性乳がんに蟻の巣が奏功
パプアの驚くべき民間療法

インドネシア、パプア島は代替薬品の宝庫

本年(2012年)5月末にインドネシアのパプア島を訪ずれ、5泊してきました。
いつもの通り、パプア原住民の6万年栄養機能性食品ブアメラに関しての調査、打ち合わせを行ってきました。
ブアメラ500および300のソフトカプセル製剤の効果を、臨床的に試験しています。
ブアメラが非常に「さまざまな病気、例えば肝臓・腎臓・白血病・脱毛(はげ)・脳梗塞・皮膚病などの効果を上げています。

この調査期間中に初めて、蟻の巣、現地ではSarang Semut, これを短縮してSaramutと呼んでいるものを見ることができました。
パプアにしかなく、パプアの人々はこの煮出し汁を乳がんの治療に使用しているようで、現地の方はどなたも御存じでした。


知識人が推奨したパプアの蟻の巣

滞在中、この蟻の巣(Sarang Semut, 略してSaramut) について現地の女性医師や国会議員をされている知識人から、蟻の巣の驚くべき効果を聞くことができました。
それは、医者が見捨てた進行性乳がんが蟻の巣で治癒してしまったという情報です。

乳がんは日本では現在増加している悪性腫瘍の一つですが、基本的にこれを治癒させる抗ガン剤はありません。
遠隔転移がない場合は、手術だけが唯一の療法と言っても過言ではありません。

パプアには多くの薬用植物や動物性の代替医薬品があったのですが、大東亜戦争後の米軍進駐とインドネシアによる併合によって、パプア原住民独自の歴史、伝統、文化が破壊されてきています。
特に言語がインドネシア語に統一される中で、多くの知識を持った老人の経験が子孫に伝わらなくなっていることが、伝統医薬品の消滅に繋がっていると、嘆いておられたのが印象的でした。

その意味で、私がパプア高地の原住民が現在も最も利用しているブアメラを研究開発していること、および蟻の巣に注目してくれたことに感謝をされました。
現地に駐在できれば、更に代替医薬品の研究が進むであろうが、今はその状況にないため残念さを感じています。

蟻の巣とは

蟻の巣の形状に見えるので本当に蟻のすかと信じていましたが、これは植物です。
学名はMyrmecodya pendans、コーヒーやノニと 同じ仲間のアカネ科の植物です。



実際に現地の蟻の巣を見たわけでないですが、蟻もミツバチのように女王蟻を頂点とする社会を形成します。
働き蟻は、食物を獲得し女王蟻に奉仕するとともに、蟻の子供を育て上げるために大きな蟻の巣を造ります。
蟻の巣の内部は、写真でも理解できるように迷路のような通路と恐らく多くの育児室からなっている様です。

この造巣を省いて、この植物の内部を利用するのです。
よく考えたものです。よって、現地の人は蟻の巣と呼ぶわけです。
アカネ科の植物であるノニにはイリドイドという物質が多く含まれています。
日本でも古くからアオキの葉から、山伏のための万病に効く丸剤が造られ、現在でも利用されています。
この効果もイリドイドによるものと考えられます。
イリドイドは、蟻の分泌物から発見された一連の物質で、ある種の蟻Iridomyrmexに因み命名されたのです。

蟻の巣に含まれる有効成分については、まだ明らかにされていません。
しかし、上述のようにアカネ科植物であること、 蟻の分泌液が付着浸透していることも考えられ、イリドイドが有効物質に一つであると推測されます。


イリドイドとは

イリドイドは耳慣れない物質名ですが、Iridomyrmex 属のアリの肛門腺から分泌されるイリドミルメシンに由来する特殊なテルペン系成分の総称です。
インドネシアのノニジュースやノニのお茶にも多く含まれ、次に述べるような多くの病気や生物活性を持っています。

アレルギー作用、関節炎、細菌・ウイルス・カビ感染、がん、血栓、炎症、活性酸素、原虫、けいれん、免疫調節、神経防御、神経成長、傷の治癒作用など
(Biswanath Dinda, Sudhan Debnath and Yoshihiro Harigaya, Chem. Pharm. Bull. 55(5), 689-728, 2007)

蟻の巣の抗ガン作用

インドネシアのブアメラやノニの共同研究者の一人は、修士課程の研究として蟻の巣の抗腫瘍効果をテーマとしています。
抗腫瘍効果はヒトの子宮頚部がん由来のHeLa細胞、 イヌ由来の乳がん細胞MCM-B2を使って検討しています。

結果として、蟻の巣の水抽出液は両がん細胞の増殖を抑えることが確認されました。
(A. Soeksmanto, M.A. Subroto, H. Wijaya and P. Simanjuntak. Anticancer Actovity Test for Extract of Sarang Semut Plant (Myrmecodya pendens) to Hela and MCM-B2 Cells. Pakistan J Biological Sciences 13(3): 148-151, 2010)

蟻の巣の飲み方

パプアの人々は、5~10mmの輪切りにした蟻の巣をココナッツ水とココナッツの葉で約10分間煮出します。
その煮出し液を飲んでいます。
何故ココナッツ水や葉を用いるのかは解りませんが、長い経験から来ているのでしょう。

また、蟻の巣の粉末も売られていました。
私も購入したのですが、ジャカルタに病んでいる方がいましたので贈り物として差し上げました。

今、蟻の巣の一片に熱湯を注ぎ、15~20分良く浸出させて昼食時に戴いています。
ある種の物質の匂いがあり、煮出し液はまろやかな食感となって、効能効果を感じさせます。

入手方法

今のところ、直接入手する方法はありません。
パプアに行くしか方法はないでしょう。

7月末あるいは8月初旬にパプアから友人が私のところに参ります。
もし、この蟻の巣(乾燥片あるいは粉末)にご興味がある方は、ご連絡ください。
友人のMr. Nova Morinに依頼して、購入・持参してもらいます。

時折パプア島のジャヤプラに参りますので、ご希望があれば入手します。

左端がMr. Nova Morin

乾燥片1袋(約300g)は、5,000円
粉末1袋(約500g)は10,000円位となります。

メール:mk-info@thisismk.co.jp, 携帯電話:090-2723-8626(西垣)へ

コメント / トラックバック2件

  1. 山下誠 より:

    西垣様
    お手間取り申し訳ありません。
    ありがとうございました。

  2. 吉村 剛 より:

    Sarang Semutを先日インドネシア・ボゴールのスーパーで買いました。Giantという大きなスーパーで、ハーブコーナーに置いてありました。200gで約100,000Rp(900円ぐらい)でした。5年程前にパプア(インドネシア側)のワスール国立公園で実物の蟻の巣とSarang Semutを製造しているのを見たことがあり、思わず買ってしまいました。煎じて飲んで見ましたが、ちょっとにがみはあるものの、思ったよりは普通です。ただ、マグカップ1杯飲んだ後にトイレに何度か行きたくなりましたので、利尿作用等の薬理作用は確かにあるように思います。熱帯にはいろいろとおもしろい食品やハーブがあり、これからもトライしたいと思います。

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